あの後は、その場にへたり込んでしまっていた。
気持ちがばらばらになってしまっていて考えることが出来ない。悲しみと喜びが
いっぺんにくるとこんなにも苦しいのかと思うと涙が頬を伝う。
すっごく、真っ白で空っぽだよ
しばらく、その場に居たもののやることはまだまだ残っている。
少し落ち着いたのでよろよろと動き出した。今の自分は少し滑稽だと思う。
自嘲もありつつかばんを取りに教室に向かうことにした。
ガヤガヤと騒がしい教室の中を横切り自分の席に座る。
机につっぷして少しばかりの仮眠を取る。
「・・・・? か・・・・・泉佳?空調ここじゃ寒いよ。寮に戻ろっ」
揺り動かされて顔を上げるとすっかり教室は人気が無くなり
愛香と幸可と私だけになっていた。
「・・・仮眠のつもりがほんとに寝ちゃってたんだ。。。」
肌寒さを感じて、ブルッと身震いをすると椅子に掛けておいた上着に袖を通す。
「疲れてるよ?なんか、あった?」
まだ、頭がぼんやりしているけど愛香が青白い私の顔を覗き込んで心配そうにしてるのが分かる。
食事も済んでいないが簡単に食堂でサンドイッチを包んでもらうとけだるい体を引きづりながら
寮の自分の部屋に戻った。
無理やりにサンドイッチを胃に押し込んでベッドに横になるとすーうっと眠ってしまった。
起きてもけだるさは抜けずにひどく疲れていた。
だが、訓練を休むわけには行かない。
休むこと辞めることはここでは死を意味しているからだ。
今日は技術とか体術とか集中力と体力を使う講義ばっかりだから
少しは気がまぎれるかもしれない。
朝食の後にまずは技術。
と言っても戦術シュミレーションなのでほとんど、後の体術の講義と変わらない。
最近は実践的な講義ばかりなので軍隊っぽいです。
案の定、夕方にはぐったりで迷いもどこ吹く風。
すっかり、いつものペースに戻っていることに安堵していた。
「ん~~~~ふぅ」
グッと伸びをしてリラックスして愛香たちに元気をアピールしに行った。
「おつかれ!二人とも」
「お、元気復活?」
少しだけとりとめの無い話をした後、資料とにらめっこ。
作戦と布陣を確認して予備戦をすることになった。
地図にある目的地に行って、指定された物を取ってくるだけなのだが
1箇所に付き1つだけ。
なので、早く抜けないとそれだけ追加講義やテストが増えるとあって
相当な気合でみんなが予備戦に臨んでいる。
サバイバル訓練とでも言おうか、卒業後は戦闘になるはずのところに行くことが
ほとんどで調査と言うより鎮圧とか制圧・防衛がメインで回ってくるからだ。
さぁ、作戦スターーーーーーート!!!
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