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  <title>プリズムフィール別館</title>
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  <description>本館の改装工事のため、再録＆連載用です。</description>
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  <copyright>© Ninja Tools Inc.</copyright>
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    <title>6話「実践訓練」</title>
    <description>
    <![CDATA[<p>　あの後は、その場にへたり込んでしまっていた。<br />
気持ちがばらばらになってしまっていて考えることが出来ない。悲しみと喜びが<br />
いっぺんにくるとこんなにも苦しいのかと思うと涙が頬を伝う。<br />
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　<br />
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　</p>
<p style="text-align: center">　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　すっごく、真っ白で空っぽだよ</p>
<p><br />
しばらく、その場に居たもののやることはまだまだ残っている。<br />
少し落ち着いたのでよろよろと動き出した。今の自分は少し滑稽だと思う。<br />
自嘲もありつつかばんを取りに教室に向かうことにした。<br />
ガヤガヤと騒がしい教室の中を横切り自分の席に座る。<br />
机につっぷして少しばかりの仮眠を取る。<br />
「・・・・？　か・・・・・泉佳？空調ここじゃ寒いよ。寮に戻ろっ」<br />
揺り動かされて顔を上げるとすっかり教室は人気が無くなり<br />
愛香と幸可と私だけになっていた。<br />
「・・・仮眠のつもりがほんとに寝ちゃってたんだ。。。」<br />
肌寒さを感じて、ブルッと身震いをすると椅子に掛けておいた上着に袖を通す。<br />
「疲れてるよ？なんか、あった？」<br />
まだ、頭がぼんやりしているけど愛香が青白い私の顔を覗き込んで心配そうにしてるのが分かる。<br />
食事も済んでいないが簡単に食堂でサンドイッチを包んでもらうとけだるい体を引きづりながら<br />
寮の自分の部屋に戻った。<br />
無理やりにサンドイッチを胃に押し込んでベッドに横になるとすーうっと眠ってしまった。<br />
起きてもけだるさは抜けずにひどく疲れていた。<br />
だが、訓練を休むわけには行かない。<br />
休むこと辞めることはここでは死を意味しているからだ。<br />
今日は技術とか体術とか集中力と体力を使う講義ばっかりだから<br />
少しは気がまぎれるかもしれない。<br />
朝食の後にまずは技術。<br />
と言っても戦術シュミレーションなのでほとんど、後の体術の講義と変わらない。<br />
最近は実践的な講義ばかりなので軍隊っぽいです。<br />
案の定、夕方にはぐったりで迷いもどこ吹く風。<br />
すっかり、いつものペースに戻っていることに安堵していた。<br />
「ん～～～～ふぅ」<br />
グッと伸びをしてリラックスして愛香たちに元気をアピールしに行った。<br />
「おつかれ！二人とも」<br />
「お、元気復活？」<br />
少しだけとりとめの無い話をした後、資料とにらめっこ。<br />
作戦と布陣を確認して予備戦をすることになった。<br />
地図にある目的地に行って、指定された物を取ってくるだけなのだが<br />
1箇所に付き1つだけ。<br />
なので、早く抜けないとそれだけ追加講義やテストが増えるとあって<br />
相当な気合でみんなが予備戦に臨んでいる。<br />
サバイバル訓練とでも言おうか、卒業後は戦闘になるはずのところに行くことが<br />
ほとんどで調査と言うより鎮圧とか制圧・防衛がメインで回ってくるからだ。<br />
さぁ、作戦スターーーーーーート！！！<br />
&nbsp;</p>]]>
    </description>
    <category>小説（連載）</category>
    <link>https://saizuki.blog.shinobi.jp/%E5%B0%8F%E8%AA%AC%EF%BC%88%E9%80%A3%E8%BC%89%EF%BC%89/6%E8%A9%B1%E3%80%8C%E5%AE%9F%E8%B7%B5%E8%A8%93%E7%B7%B4%E3%80%8D</link>
    <pubDate>Sat, 29 Nov 2008 17:52:14 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>5話「広がる波紋」</title>
    <description>
    <![CDATA[　朝起きると疲れのせいか、朝からぐったりだった。<br />
疲れと寝起きなのとで頭はボーっとしたままだったがそこは慣れたもので<br />
手際よく荷物をまとめながらまだ夢の中の幸可を起こす。<br />
「さち～～～！朝だよ。ご飯が無くなるぞ～～～～！！！」<br />
「っぬ、ふはぁ～～～～。ご飯はダメだむぉん」<br />
寝癖を付けたままでまったりと準備し始める。<br />
トントン<br />
「起きてる？泉佳！さち！」<br />
毎朝、きっちり同じ時間にしっかりものの愛香が迎えに来る。<br />
「起きてるよ～！もうちょっと！」<br />
毎朝のことではあるものの遠いのもしんどいものである。<br />
長々と訓練棟への道でテストに備えて<br />
テキストを開いたり分からないところを聞いたりしながら<br />
歩いているのでぶつかったりすることもある。<br />
訓練棟に着いてもどこもかしこもテストの話だけ。<br />
朝食を食べながら今日の予定を組み立てる。<br />
クラス会議で聞いて以来ずっと続けている習慣で<br />
おかげで講義にも付いて行けるようになった。<br />
かくして、最後の最後にテストが始まる前の<br />
詰めに勉強してきたところをみんなと確認しあって<br />
最後のテストに突入！！<br />
テストでよくある記号選択の問題など一つもなく<br />
すべてが書きこみ式の応用問題。<br />
目が回りそうになりながら<br />
必死で書きこんでいく。<br />
数問の引っ掛け問題が解ききれず残った教科がいくつかありつつも<br />
これなら、今回のテストもパスできる！<br />
肩の力を少し抜いたところで葵に呼ばれた。<br />
「ちょっといい？話したいことがあるんだ。ここでじゃなくてさ」<br />
ここでは出来ない話というのも気になったがそれ以上に<br />
葵の思い詰めた表情が気になった。<br />
場所は変わって、訓練棟と先輩たちの居る基地棟の境目あたり。<br />
監視カメラはあるものの、人目があまり気にならないので<br />
深刻な話をするときにはみんなココをよく使っている。<br />
「あのさ・・・」<br />
それまで、硬く口を閉ざしていた葵が意を決したように<br />
話し出した。<br />
「愛香が嫌いとかけんかしたからじゃないんだ・・・・・・・その。えっと」<br />
てっきり、愛香のことで相談に来たものだと思っていた。<br />
出会った後、しばらくして愛香が葵に告白した。<br />
ＯＫがもらえた愛香は今までで一番明るくて幸せそうだった。<br />
それがこのところ、お互いに言い出さないものの<br />
何か不満そうにしていたのがクラス中で心配しないものは居ないほど。<br />
「愛香のことじゃないの？」<br />
コクッとうなずくと葵はまっすぐに私を見てこういった。<br />
「泉佳、好きだよ・・・愛してる。」<br />
答える間もなく軽いくちづけ・・・・・・・・・<br />
「っ！ちょっと！なんで？こんなことするなんて・・・・」<br />
いろんな思いが駆け巡っていた。<br />
葵にわずかでも恋心を抱いてはいたけど、誰かの幸せを<br />
奪ってまで欲しいなんて思わなかった。<br />
うれしい気持ちと背徳感で涙があふれた。<br />
「・・・・・・ごめん。今、自分のしてることがどう言う事かも<br />
傷つけることになるのも分かってる。」<br />
言い訳でしかないよと罵倒したらよかった。<br />
それ以上に確信に変わってしまった自分の思いが<br />
狂おしいほど嫌になった。<br />
泣き崩れる私に葵は<br />
「すぐでなくていいんだ。<br />
どんな結果も受け入れるつもりで居る。<br />
少ししたら、答えを聞かせて・・・・」<br />
それだけ言うと葵はその場を去っていった。]]>
    </description>
    <category>小説（連載）</category>
    <link>https://saizuki.blog.shinobi.jp/%E5%B0%8F%E8%AA%AC%EF%BC%88%E9%80%A3%E8%BC%89%EF%BC%89/5%E8%A9%B1%E3%80%8C%E5%BA%83%E3%81%8C%E3%82%8B%E6%B3%A2%E7%B4%8B%E3%80%8D</link>
    <pubDate>Tue, 28 Oct 2008 14:36:31 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>4話「冒険はやっぱりファンタジー」</title>
    <description>
    <![CDATA[<p>　気になりだすと止まらないのが私の性分。<br />
なんだったんだろう、あの夢と真っ白で何も書いていない本。<br />
授業中だけど気になってしょうがない・・・・でも、ノートはしっかりとってます！<br />
そんな、ぼんやりしているところを見つかったのか怒りマークをつけた先生から<br />
お決まりのチョークミサイルが飛んできた！！！！！！<br />
でも、私もそうそうぶつかることもなく大概かるく首を傾けパッシっと手で捕まえる。<br />
「岸島さん！まじめに！！！！」<br />
「すみません・・・・・」<br />
素直にぺっこっと頭を下げた後、先生にチョークを投げ返す。<br />
再び、カリカリとノートを書いているとあと少しで授業が終わろうと言うところで<br />
ノートが一冊埋まろうとしていた<br />
（ぁ、ノート買い置きあったかな）<br />
ごそごそ探してみると机の奥のほうに折れ曲がっていたノートが出てきた。<br />
書きづらかったがとにかく次の休みの時に買って書き直そう。<br />
で、お決まりのテストが始まるので範囲が発表されたわけですが・・・・・・<br />
テキスト半分って・・・・・1冊の半分て広すぎる（泣）<br />
言うまでもなく一瞬にしてグロッキー。<br />
唯一の救いは自習とクラス会議。<br />
それまでは資料作成と作戦を立てて勉強と暗記しなくちゃ。<br />
クラス会議は恒例「月間表彰とテストの山当てｗ」<br />
月間表彰では先生に内緒で行われているチョーク避けと<br />
前回テストの山当てのベスト3の発表と副賞としてクラス長の葵から<br />
食堂の割引券が与えられる。これが楽しみで頑張るものが多い。<br />
例によって上位にはそうそうたるメンバーがそろっている。<br />
チョークのほうは泉佳、葵それから、知らない東條、鷹見川、蘭郷<br />
と言う生徒。山当ては鷹見川、幸可、愛香と言う面々だった。<br />
その後は、これでもかと言うほど勉強した。<br />
葵ってやっぱ信頼されてるなぁ。まさに鶴の一声だった。<br />
さすがに半日は堪えるよ・・・・・・・・・・・・・・・・クラス長・葵。<br />
私はベットにバタンキューなのに愛香と幸可は勉強してたらしい。<br />
タフだねー二人とも。<br />
夢を見た。続きの夢。<br />
図書室で本を見て、夢に落ちた。<br />
別の世界について書いてある本で噂に聞く魔本なのは開いた時に感じた<br />
不思議な浮遊感で分かる。<br />
それは一人のお姫様が自分の住む世界について物語タッチに<br />
書き上げていた。魔法が使える世界・聖と魔が混在している世界。<br />
でも、図書室には確実に行った。<br />
あの本を調べたくて行ったのに、調べたことばかりか行ったことが思い出せない。<br />
ベットから起き上がると幸可が疲れて机につっぷして寝ていた。<br />
時計を見ると時刻はすでに3時半をさしていた。<br />
幸可を起こさないようにゆっくりとベットに横たえると<br />
机の明かりを消して、もう少し寝ることにした。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>]]>
    </description>
    <category>小説（連載）</category>
    <link>https://saizuki.blog.shinobi.jp/%E5%B0%8F%E8%AA%AC%EF%BC%88%E9%80%A3%E8%BC%89%EF%BC%89/4%E8%A9%B1%E3%80%8C%E5%86%92%E9%99%BA%E3%81%AF%E3%82%84%E3%81%A3%E3%81%B1%E3%82%8A%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%82%B8%E3%83%BC%E3%80%8D</link>
    <pubDate>Tue, 09 Sep 2008 15:20:22 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>3話「不思議と本とお姫様」</title>
    <description>
    <![CDATA[<div style="text-align: center">
<p>&nbsp;あれ以来、あのイグラドを見ることはなくなった。<br />
なんだったのかは知らないけど、みんなと一緒に居るようになってから<br />
だいじょぶみたい。<br />
でも、なぜか図書室だけは愛香とも幸可ともいなくていいみたい。。。。。<br />
あの一度、たった一度だけでいなくなってしまった。<br />
でも、それからの不思議はどんな繋がりなのか？</p>
<p>&nbsp;</p>
<p style="text-align: left"><br />
　ここ最近のお気に入り、図書室。<br />
愛香たちと居たいけど、すぐ誰かが誘っちゃうからなかなか<br />
一緒に居られない。ちょっと、寂しい。<br />
ひとまずの暇つぶしに図書室に来ることが多くなった。<br />
いつものように目新しそうな本を棚の側によっかかって<br />
読みふける。<br />
よく、「座ったら？」っと声をかけられるがその半分以上が<br />
上の空だった。<br />
ここの図書室は部屋と呼ぶには広すぎるぐらい広い。<br />
なにせ、蔵書30万冊という途方もない数だ。<br />
ここまで来れば、図書室と言うよりは図書館である。<br />
ここにはファンタジーから犯罪記録までを網羅している。<br />
物語系から読み進めている訳だけど。<br />
唯一の難点と言えば、文庫がここにはない。<br />
すべてがハードカバーのため、一冊が分厚い。<br />
ニ・三冊も読むと足が立たなくなるぐらいで<br />
しょっちゅうへたり込んでた。<br />
夕飯時になるとようやく、愛香たちと一緒の時間が取れる。<br />
「最近、別々なこと多いよね。」<br />
ふぃに泉佳はきりだした。<br />
幸可も箸を止めて、ここ数日を振り返る<br />
「そうだねぇ～。いつもはずっと一緒に居たのにね。」<br />
「・・・・・・・班編成が近いのかな。」<br />
頭の片隅においやっていたことを思い出す。<br />
そう、はじめからそれは決まっていた。<br />
卒業が近くなるとその後の<br />
配属先での仮のチームが発表になるのだ。<br />
この時期、うっすらそんな輪郭らしきものが<br />
見え隠れする。<br />
このままなら、私だけ別の班になりそう。<br />
少し、気が重くなりながらも三人で居続けられることを<br />
願い続けた。<br />
その日はなんだか三人で居たくてずーっと部屋で<br />
眠くなるまで話し続けた。<br />
しかしだ・・・・・・・・寝てる間のあれはいったい・・・・・・・・<br />
森の中の湖にたたずんでるお姫様においで<br />
おいでされる言われはないはず。。。。<br />
やっぱり、あの本のせいかな？<br />
なんも、書いてなかったはずなんだけどなぁ。<br />
小首かしげて朝から考え込んでいた。</p>
</div>]]>
    </description>
    <category>小説（連載）</category>
    <link>https://saizuki.blog.shinobi.jp/%E5%B0%8F%E8%AA%AC%EF%BC%88%E9%80%A3%E8%BC%89%EF%BC%89/3%E8%A9%B1%E3%80%8C%E4%B8%8D%E6%80%9D%E8%AD%B0%E3%81%A8%E6%9C%AC%E3%81%A8%E3%81%8A%E5%A7%AB%E6%A7%98%E3%80%8D</link>
    <pubDate>Tue, 09 Sep 2008 15:11:59 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>2話「困ったときのおときさん」</title>
    <description>
    <![CDATA[<div style="text-align: center">ヤットミツケタヨオヒメサマノカタワレ</div>
<div style="text-align: left"><br />
<br />
　あれはいったいなんの事だったんだろうか？</div>
<div style="text-align: left">そんな風に聞こえた気がしたけど。<br />
「泉佳？」<br />
「っん？え？」<br />
ふと声がした方を見ると心配そうな顔をした愛香の顔があった。<br />
ボーっと不思議そうに眺めるだけで言葉が出なかった。<br />
背にしていたドアが開いて下から入ってきた幸可を見上げる格好になった。<br />
「どうした？なんか、あったの？」<br />
「・・・・・・・うん。」<br />
それだけ応えて、ぐったりした美佳を二人はひとまずベッドに寝かせて<br />
明日は休んだ方がいいと休みの手続きをした。<br />
「愛香、泉佳になにがあったの？なんか、ぶつかった音もしたんだけど」<br />
「それが・・・・・・・・・私もよくわかんないの」<br />
困惑気味ながらもひとまずで説明をした。<br />
「そっか、それって先生に相談した方がよくない？」<br />
「でも、信じてくれんのかな？病院とか連れてかれたら嫌だし」<br />
「こういうときはっさ」<br />
一つだけ先生でも病院にも相談できないときの助け舟になれる人がいる。<br />
食堂のおときさんだ。<br />
彼女ほどいろいろ知ってる人はいない。<br />
そうと決まれば、明日は相談しに行く絶好のチャンスだ。<br />
　次の日の夕方、晩の食事ラッシュの仕込みのためおいしそうな湯気が立ちこめている。<br />
そこでひときわバリバリ働くおときさんの姿があった。<br />
二人はさっそくおときさんに声をかけた。<br />
「おときさん！ちょっといい？」<br />
タオルで顔を拭きながら<br />
「あいよ！待っとくれ！」<br />
と威勢のいい声がする。<br />
「どうした。そんな顔しちゃって、心配ごとかい？」<br />
「うん。あんまり、大きな声でいえないけど・・・・・・」<br />
誰も聞いていないのを確認してから<br />
近くのテーブルで話をする事にした。<br />
昨日、部屋であったこと泉佳の今の状態を一気に話した。<br />
「そうかい、それはねぇ・・・・」<br />
そこまで聞いたおときさんがふぅっと息をはいた。<br />
「そりゃあ、イグラド。ようするに悪霊の寄り集まったようなやつさ。」<br />
「あいつらは人の因果の流れを根こそぎぶち壊しちまう。<br />
しかし、あの子もとんでもないやつに目をつけられたもんだね。」<br />
イグラド。二人もその名前には聞き覚えがあった。<br />
最近習ったばかりの対人外物戦闘における基本知識。<br />
その中でもSA+に指定されている最悪の敵である。<br />
SA+、SS、SB、Aとランクがある中で訓練生である二人には到底たち打ち出来ない相手だ。<br />
これが必然で起きたことなら、なんて残酷なことだろう。<br />
イグラドに魅入られたものは人生を狂わされるという。<br />
生きていても死んでもなお待つのは地獄だ。</div>]]>
    </description>
    <category>小説（連載）</category>
    <link>https://saizuki.blog.shinobi.jp/%E5%B0%8F%E8%AA%AC%EF%BC%88%E9%80%A3%E8%BC%89%EF%BC%89/2%E8%A9%B1%E3%80%8C%E5%9B%B0%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%81%A8%E3%81%8D%E3%81%AE%E3%81%8A%E3%81%A8%E3%81%8D%E3%81%95%E3%82%93%E3%80%8D</link>
    <pubDate>Tue, 09 Sep 2008 15:09:33 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>1話「動き出した何か」</title>
    <description>
    <![CDATA[　キンコンカンコーーーーーンキンコンカンコーーーーーーーン<br />
疲れ切った体には大きすぎるほどに机に突っ伏した泉佳に降り注ぐ。<br />
「うぅぅぅぅぅ・・・・・・・うるさい」<br />
眉間にしわを寄せて唸る泉佳に愛香と幸可は苦笑する。<br />
「ほ～ぅっら～。早くこれ、着替えちゃおうよ！」<br />
「ふふ、そのまま居るとドア、閉まっちゃうよ？」<br />
それだけは、と言う顔でクタクタで重い体を起こして立ち上がった。<br />
その時、ドスンという音がして愛香の持っていた教科書やノートが散らばった。<br />
「ぁっ！」<br />
事細かに説明が書きこまれたノートが散らばる。<br />
不覚にもそれはルーズリーフでただ挟んであるだけだったので<br />
足の踏み場がないほど広がった。<br />
「っあ！！ごめんね。余所見してて、今拾うから。」<br />
一見して、優男にしか見えない葵の目線がふと飛び込んできた。<br />
思いのほか、きりっとした鋭い目つきだった。<br />
見とれていた愛香の前にノートの束が渡された。<br />
「はい。これで全部？抜けてるとこない？」<br />
そんな愛香を見て二人はようやく確信をえた。<br />
いわゆる、キターーーーーーーーーーーーーーーー！！！！！！！！<br />
という奴だｗ（このネタ、分かる人にはわかる）<br />
まだ、出会ってからそう時間は経っていないがこんなに人って変わるもの？<br />
んぅむ、自然と眉間にしわが・・・・<br />
「泉佳、泉佳」<br />
「んん？」<br />
「どっかの、管理官じゃないんだからそんなことしないの！<br />
純情可憐な乙女なんだから！」<br />
え？今、なんと？<br />
純情？可憐？乙女？！！！！<br />
今度は逆にぽけらっとしてしまった。まさか、生まれてこの方そんな単語が<br />
自分に向けられようとは思いもしない自体だ。<br />
二人してその場に立ち尽くしていると。<br />
「ほらぁ～～～♪早く、ご飯食べに行こうよ。もう、8時になっちゃうよ。」<br />
ぽんと背中を押され、着替えにロッカールームへ<br />
現在、19：20急がないとおなかが不満を漏らすより先に席が埋まりそうである。<br />
ロッカーには一人ずつにハンガーまで用意してある。<br />
しかし、この時間に技術が終わるクラスはたいていがハンガーに掛けず<br />
放り込んであるのが実情。きちんと、ハンガーに掛けましょう。<br />
食堂に向かって猛ダッシュ。<br />
するも、角を曲がって見えたのは恒例「行列のできる食堂」が既に出来上がっていた。<br />
これのデッドラインは15人なのだが。<br />
すでに、20人突破。せめて、別のところにもう一箇所ぐらい欲しい物である。<br />
仕方なく列の最後に並び、順番を待つ。<br />
今回は珍しくすぐに入れた。ラッキー♪<br />
今日は数少ないデザート足してｏｋの日。<br />
ルンルンで見に行くと9種類のデザートから思い思いに<br />
好きな物を取る。<br />
幸可は杏仁豆腐、愛香はモンブラン、泉佳は抹茶あんみつにした。<br />
定食の味に感動しつつ、食堂のオバちゃんに感謝。<br />
お茶が必ずついてくるのも魅力。<br />
一息ついたところでお待ちかねデザートへ<br />
やっぱり、女の子はこの瞬間が幸せです。<br />
食べ終わった食器をカウンターへ持って行くと<br />
ここのしきたりとして「ごちそうさま。ありがとう」と言って食堂を出る。<br />
最初はごく一部、しかも好きなおかずやデザートを食べた時だけだったのが<br />
日頃の感謝を伝えようと言う張り紙がいつからか張られるようになった。<br />
目に付きやすい券売機に張ってあることから実践するものが増えて言ったのが始まり。<br />
食堂のオバちゃん達はみんなのお母さん代わりでありまた、奥さんだった。<br />
そんな、ありがたさを感じながら寮へ戻る。<br />
今夜も寮へ続く長い列を歩きながら最初の人が道を間違えていたら、なんてふと思ったりしていた。<br />
今日は宿題もある。徹夜にならないようにしなきゃ。<br />
寮について早々お風呂に入る事にした。<br />
風呂場だけは毎日10時きっかりにドアが閉まる。<br />
うっかり、長湯して朝まで中に閉じ込められたものがいるほど時間に厳しい。<br />
脱衣所から風呂場へのドアを開けると微かにオレンジの匂いがする。<br />
ここは普段目にする事が減っている銭湯と同じような作りになっている。<br />
蛇口をひねるとすぐにお湯が出るのはいいが熱すぎるのも大変で<br />
毎回温度を調節している。シャワーならこんなことはないけど。<br />
ゆっくりくつろいでから部屋に戻る。<br />
宿題を机に広げると1枚プリントがない。<br />
幸可に貸したままなのを思い出した。<br />
「ちょっと、隣に行ってくるね。」<br />
「うん。何か上に着ないと湯冷めするよ。」<br />
「そうだね。ありがとう。」<br />
戸口で振り返ると窓の外から何かが中をのぞいている。<br />
不審に思って目を凝らすと人ではない、肉の塊に巨大な目が<br />
縫い付けたかのようにくっついていた。<br />
「っひ。。」<br />
ガタン。恐怖のあまりドアまで後ずさりする。<br />
その得体の知れないものが何事かを喋っているように見えたのは気のせいだろうか？<br />
「み、、、泉佳？！大丈夫？真っ青だよ。」<br />
「い、今、そこに変なのが・・・・・・」<br />
窓の外を覗いて見たもののなにも居たような形跡はなかった。<br />]]>
    </description>
    <category>小説（連載）</category>
    <link>https://saizuki.blog.shinobi.jp/%E5%B0%8F%E8%AA%AC%EF%BC%88%E9%80%A3%E8%BC%89%EF%BC%89/1%E8%A9%B1%E3%80%8C%E5%8B%95%E3%81%8D%E5%87%BA%E3%81%97%E3%81%9F%E4%BD%95%E3%81%8B%E3%80%8D</link>
    <pubDate>Tue, 09 Sep 2008 15:07:47 GMT</pubDate>
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    <item>
    <title>プロローグ2</title>
    <description>
    <![CDATA[「なんで、こんな厳重なロックかけてあるのよ！」三人は絶句した。<br />
「コレじゃ、入れへんやんか・・」<br />
「「え？？」」<br />
ついつい、方言で喋ってしまったっと、あわてて口をつぐんだ泉佳。<br />
しかし、時すでに遅し、隠していたことがバレてしまった。<br />
「もしかして関西出身?泉佳」<br />
「う、うん・・・・実は」<br />
そんなことを言っている間に後ろに行列・・・・・<br />
後ろの子が早く開けてくれとばかりに待っている。<br />
（こ、こんな時は）<br />
「あ・・・」<br />
愛香。と声をかけようとしたら、既に扉の前で<br />
カチャカチャ開けようとしてくれていた。<br />
さすが、姉さん開けてくれるんだね。<br />
「開きそう？」<br />
「・・・・・・・・・・う～うん・・・・」<br />
手伝った方がよさそうである。<br />
鍵は三重にかけてあるようで防犯対策をかけてあるのか？<br />
それともわざとなのか？<br />
「・・・手伝う？」<br />
愛香はただ、上の鍵を指差すだけでそれ以上は何も言ってくれなかった。<br />
上に付いている鍵はさして珍しい物ではなかったマンションなんかに<br />
よく付いているＵ字型のバーで壁とドアを固定しているものに鍵が<br />
加わったようなものだ。<br />
これの開け方のメジャーなところではバーを叩き壊すか・鍵を開けるか。<br />
壊すのは簡単だが下の鍵は電子ロックになっているらしく<br />
丁寧に番号を確かめながら開けているようである。<br />
壊したら破片が愛香に当たるので鍵を開けることにする。<br />
まず、試すのはヘアピン。<br />
上手く行けばこれで大概のは開くがピッキング対策してあると無理。<br />
ベキッと音がしてピンにひびが入った。<br />
完全に折れないようにしてゆっくり引き出すとだいたいの鍵の形が分かる。<br />
道具箱に入っている石膏粘土を鍵の形に成形していくと数分で固まる。<br />
やすりで少しずつ削りながら鍵を合わせていく。<br />
15分ぐらいしてようやく、合致する形になりカチャンと鍵が開く。<br />
「なんとか、終わったかな。そっちは？」<br />
少しの沈黙ののち、後30と言う声が帰ってきた。<br />
依然急ピッチでキーを叩いていた愛香の手がふと止まった。<br />
しばらくすると、ピーっと音を立てて鍵が開いた。<br />
いよいよ、開けられるという時になって<br />
「泉佳、ＩＤカード使うみたい」<br />
どうやら、ココは4重ロックみたいだ。<br />
中に入ると先生が得意満面に待っていた。<br />
肝心の授業はと言えば、器具の説明やら席決めくらいで初日を終えた。<br />
ようやく、お待ちかねの寮への帰還となった。<br />
「なが～～～い。お疲れ様でした。」<br />]]>
    </description>
    <category>小説（連載）</category>
    <link>https://saizuki.blog.shinobi.jp/%E5%B0%8F%E8%AA%AC%EF%BC%88%E9%80%A3%E8%BC%89%EF%BC%89/%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%B02</link>
    <pubDate>Tue, 09 Sep 2008 15:03:51 GMT</pubDate>
    <guid isPermaLink="false">saizuki.blog.shinobi.jp://entry/3</guid>
  </item>
    <item>
    <title>プロローグ1</title>
    <description>
    <![CDATA[<p>　この話には2つの始まりがありやがて、一つへとつながっていく。<br />
まずは、この話からはじめるべきかも知れない。</p>
<p>＜プロローグ＞<br />
　ここ時層空間の始まりといわれる時空間を人は皆、&ldquo;０時元&rdquo;と。<br />
そして、ここに&ldquo;タイムセーバー&rdquo;と呼ばれるものたちの本拠地がある。東西南北四方に点在し、それぞれに候補生たちの訓練施設が存在する。一つはここから始まることになる。<br />
　　　　　　　　　　　　　　　　＝C－２教室＝<br />
　「静かにしなさい！さあ、席に着いて！！」<br />
教官の一言で、それまであちらこちらで騒いでいた生徒たちがいっせいに口を<br />
つぐんだ。<br />
「今から皆さんがこれからする勉強についての説明をします。」<br />
生徒たちにプリントが配られ、教官の話が続いた。<br />
「これから、皆さんには法律、技術、体育、数学などを勉強してもらいます。<br />
内容についてはそのつどお話していきます。」<br />
「質問のある人は前へ、それ以外の人は寮に戻ってください。」<br />
皆いそいそと食堂へと向かう。昼過ぎまでの長い説明のため、一同は<br />
眠気と空腹の中、ふらふらとしながら、昼食をとっている。<br />
彼女もまた他と同様であった。<br />
「ねえ、ここ座っていい？」<br />
２人組みが声をかけてきた。どうやら、今まで声をかけてきた男達や<br />
きゃぴきゃぴした性格ではなさそうなので、素直に相席に応じた。<br />
2人とも同じクラスで、今日はじめて会い話しているうちに<br />
仲良くなったのだそうだ。<br />
その後もいろいろと話し自己紹介をすることになった。<br />
「私は、主随愛香（しゅずい　あいか）よろしくね。」<br />
「はぁ、どうも。」<br />
少女は面食らっていた。<br />
「私は、衛藤幸可（えとう　さちか）よろしく。」<br />
それは何故かというと、学歴などの素性を抹消された<br />
上でここにいるからである。<br />
どうゆう事なのかと考えていると、<br />
「ねぇ、名前は？」<br />
愛香に尋ねられ、思わず焦ってしまった。<br />
「え？え？え？」<br />
「初めのとき、認識名って言うのを登録したでしょ？あれだよ。」<br />
「あぁ、あれね。うんうん。」<br />
「えっと、私は岸島　泉佳（きしじま　みか）よろしく。」<br />
「「こちらこそ、よろしく。」」<br />
「じゃあ、泉佳って呼んでいい？」<br />
「もちろん。」<br />
自己紹介を終えるころには、だいぶ食堂の中は空いてきていた。<br />
普通ならば、早いと感じる時間帯である。<br />
それと言うのも、寮への道のりがことに遠いためである。<br />
3人も食べ終えた食器をカウンターへ置いて、寮へ戻ることにした。<br />
寮への道のりは、地図を渡されているのでわかるのだが、それよりも<br />
灯篭（とうろう）流しのように連なっている人波をたどるほうが確かである。<br />
「ねぇ、長いね・・・」<br />
幸可は、ポツリとつぶやいた。しかし、2人はそれに答えることはできなかった。<br />
いつの間にか、テンションが高くなっているものが1人いた。<br />
これは、ランナーズハイというものであろうか。<br />
「走ろうか？」<br />
「「ここから走るの！？」」<br />
ここから寮まで、それなりにまだ長い距離がある。<br />
歩いてもへとへとになる道のりを幸可は、走ろうと言い出したのである。<br />
「どうする？」<br />
「この際だから、行ってみよう！！」<br />
そして、3人は走り出した。<br />
＜大丈夫だろうか？この3人。＞<br />
人ごみの中を全力疾走して、寮が目の前に見えたとき、<br />
3人は力尽きてその場に座り込んでしまった。<br />
3人とも肩で息をしながらも、また寮へと歩き出した。<br />
「疲れたね。」<br />
「誰、走ろうなんて言い出したのは・・・・」<br />
寮の中へ、入ると同じ質問が飛びかっていた。<br />
「そっちは？部屋どこ。」<br />
「オレ、102号室。」<br />
3人も早速、部屋割り表を見に行った。<br />
「次は、荷物運びだね・・・・」<br />
うんざりした顔で、美佳が山積みになっている荷物の山を指差した。<br />
「ねぇねぇ、２人は何号室？」<br />
「私は、312号室。」<br />
「じゃあ、私は幸可と一緒だ。」<br />
「えぇ、私一人だけ隣の部屋に行くのー。」<br />
愛香の部屋は、隣の313号室。<br />
１人だけ違う部屋なことにぶうぶう文句を言っている。<br />
「そっか―、隣りだし遊びにおいでよ。」<br />
とりあえず、玄関に置いてある荷物の山から自分の荷物を引っ張り出し、<br />
部屋へ運んでいくことにした。<br />
2階にある自分たちの部屋まで、大きな荷物を担いで上がることにした。<br />
しかも、それを訓練生全員、いっせいにやるのだからたまらない。<br />
とにもかくにも進まないのだ。<br />
ようやっと、部屋まで運び終えるとすっかり遅い時間になっていた。<br />
誰が言い出すでもなく、訓練生たちは寝入っていた。<br />
　　翌朝は、これがまた大変なことにくたくたになって歩いた道のりを<br />
時間内に教室まで戻らなくてはならないという、朝の大仕事が待っているのだ。<br />
「美佳、起きないと遅刻するよ。」<br />
「あと少しだけ。」<br />
「向こう行かないと、ご飯も食べられないよ。」<br />
「わかった、ご飯は食べたい。」<br />
寝ぼけ眼でおきると、すでに制服に着替えている愛香の姿があった。<br />
「うぅ、エリートのバカー！！」<br />
何故かと言えば、現場の人たちの寮は<br />
訓練施設棟からすぐ近くにあるからである。<br />
美佳も制服に着替え、隣の部屋の幸可も誘っていくことにした。<br />
「じゃあ、そろそろ呼びに行こうか？」<br />
「わかった。」<br />
2人は隣の部屋の扉をノックした。<br />
「愛香ー、一緒に教室行こー！」<br />
中から、ごそごそという物音がしている。<br />
どうやらこちらも行く準備が整ったようである。<br />
「ちょっと、待ってて。今行く。」<br />
しばらくすると、部屋のドアが開いた。<br />
「お待たせ。じゃあ、行こう。」<br />
3人は、また長い道のりを歩いて訓練施設へと向かった。<br />
「やっぱ、これ毎朝ってきついね。」<br />
「まったく。」<br />
着くや否や、息を切らせて壁に持たせかかった。<br />
「訓練生のための限定20食のメニュー知ってる？」<br />
「あぁ、1200円ね。」<br />
「食べてみたいなー。」<br />
月々の生活費として、5000円を支給されている。金額を見れば、<br />
明らかに後がきつくなるのだ。それでも、注文する人間がいるのだから1度は<br />
食べたいものだ。<br />
そこへ、息を切らせて愛香がやってきた。<br />
「こんなところで、何やってるの？早く行かないと時間無いよ。」<br />
「限定メニューが・・・」<br />
「あぁ、あれね。」<br />
興味なさげに、言い放った。そうしている間にも、周りの訓練生たちは騒がしく<br />
食堂へ向かっていく。<br />
「とりあえず、行こうか。」<br />
「「うん。」」<br />
3人は、人でごった返す食堂へと歩き出した。<br />
人の波に、もまれながら食堂につくと、3台ある券売機の前に人・人・人。<br />
「これはちょっと・・・・ねぇ。」<br />
「・・・・結構早く出たつもりだったのに。」<br />
食堂のどこも人でごった返している。人の列に並んで食券を買えたのは、<br />
その30分後のことだった。カウンターの奥では、大汗を流しながら料理を作る<br />
おばさんたちがいた。<br />
いつもの事ながら、このパワフルさには脱帽の思いである。<br />
「はい、次！できあがりだよ。」<br />
「どうも。」<br />
トレイを受け取ると、今度はその人並みの中を掻き分ながら<br />
席を見つけなければならない。<br />
「美佳、先に行って席とっといて！」<br />
「了解～！」<br />
さっそく、トレイを愛香に預け美佳は人の壁の中を<br />
掻き分けて席を探すことにした。<br />
「席を見つけるのは、案外楽なんだけどねぇー。」<br />
振り返ると、あたふたしながらこちらへ抜けてくる2人の姿があった。<br />
するとそこへ、一人の男子がなにやら声をかけてきた。<br />
「相席、頼める？」<br />
「ごめん、後2人くるんだ。」<br />
へとへとになった2人がそこへ到着した。<br />
「やっと、たどり着いた～。」<br />
「いつもこれだー！もぅ、早くしなきゃ。」<br />
愛香は、そういうや否や早速食べ始めた。<br />
周りではすでに、教室に向かい始める者がいた。<br />
手短に食事を終え、3人も教室に行くことにした。<br />
始業のチャイムが鳴り、授業が始まった。<br />
「今日、最初の授業は法律です。これまで皆さんが習った<br />
憲法の起こりから始めます。」<br />
ここから、訓練生たちの顔色が変わる。個々のノートのとり方があるらしく<br />
あるものは用語らんを作ったり、色分けしたりしながら必死で教官のペースについていく。<br />
ほとんどの場合ならば、遊ぶものが1人位いそうなものだが<br />
ここでそれはいなかった。<br />
長い授業の終わりを告げるチャイムが鳴り響き、とたんに教室が騒がしくなった。<br />
この後も、体育・数学・言語と続きようやっと昼休みになった。昼休みの恒例と<br />
なりつつある、争奪戦が開始される。場所取りやメニューの早取りなどは<br />
特に熾烈を極めるものである。<br />
早く行けばそれだけ、良い場所・沢山のメニューが選べるのだ。<br />
それだけではなく、時間的な余裕もできることもあって<br />
訓練生たちの気合も違ってくるというものだ。<br />
これも、訓練の一つだと聞いたこともある。<br />
「美佳、先に場所取りお願いね！」<br />
「じゃあ、B定食でよろしく。」<br />
「こっちは、どうやって運んでいくかだね。」<br />
「よーしっ、頑張るぞ！」人を掻き分けて<br />
愛香と幸可はの待つ席へと向かっていった。<br />
トレイに乗った、お味噌汁やスープがちゃぷんちゃぷんと波打っている。<br />
こぼさないように注意しながら、ようやっと席に到着した。<br />
「やっと、着いた～。」<br />
「お疲れ～！」<br />
泉佳が、トレイを受け渡すとそこへ男子の訓練生がやってきた。<br />
「相席になってもらえないかな？」<br />
「うん、いいよ。」<br />
珍しいこともあるものである、普段声をかけても見向きもしない。<br />
ことに男子に関しては、無視に近い行動をとっていた愛香が、それを許したのである。<br />
その男子というのは、うちのクラス長の高巣　葵（たかす　あおい）だった。<br />
人を掻き分けて、愛香と幸可はの待つ席へと向かっていった。<br />
トレイに乗った、お味噌汁やスープがちゃぷんちゃぷんと波打っている。<br />
こぼさないように注意しながら、ようやっと席に到着した。<br />
「やっと、着いた～。」<br />
「お疲れ～！」<br />
誰が何を言うでもなく、時間は過ぎた。そして・・・<br />
「そろそろ、行くね。」<br />
「あっ、うん。」<br />
彼に見入っていた愛香は、はじかれたように返事をした。<br />
葵はトレイを片手に「次は、技術だから間違えないでね。」と<br />
さわやかに去っていった。<br />
2人も、トレイを片付けようと席を立ったのだが・・・<br />
愛香は、彼がいいた方向をぼんやりと眺めていた。<br />
「愛香？行くよ？」<br />
「遅刻しちゃうよ。」<br />
2人の呼びかけにようやっと、顔を上げると気のない返事をして立ち上がった。<br />
トレイを片付けて、ひとまず教室へと向かった。<br />
　　パタパタパタ　ツィーーー　ばこ！！<br />
「ねぇ、今ニブイ音したよね？」<br />
教科書やらノートを、机の上に投げていると妙な音がした。<br />
「・・・あれ・・カドに当たってない？」<br />
「「えっ」」<br />
怖いくらい良く聞こえる耳を愛香は持っているのだ。<br />
これのために、どんなに嫌でもクラスで悪口を言えるものは居ない。<br />
とにかく、着替えて行かねばと急いで支度をして技術室へと向かう。<br />
そういえば、そのとちゅうだった。彼女に会ったのは、茶色い髪に毛先がくるんとした<br />
どこか人形を思わせる顔立ちの子だった。<br />
彼女（宮元　香織）は、「どうしよう、どしよう」と言いながら何かを探している様子だった。<br />
３人が声をかけると、さっきの音の主らしいことがおでこの赤みから見て取れた。<br />
「（イタそーー。さっきのすごい音って、この子だったんだ。）」<br />
「ねぇ、なに探してるの？」<br />
「えっ、あの～。」<br />
幸可がそうたずねると、申し訳なさそうに探し物のことを話してくれた。<br />
「あの、体育室ってどこですか？」<br />
これで、合点がいくと言うものである。確か、彼女のクラスはＣクラス。体育の先生は超熱血教師で、みんなから避けられている存在である。<br />
あの人だけには、出来るだけ近づきたくないものだ。<br />
「ねえねえ、確か入学式のときに式辞読んでたよね？香織ちゃん？」<br />
「はい！そうです。覚えていてくれたんですね。」<br />
などと、話しているうちに２人とだいぶ離れて歩いていることに気がついた。<br />
「あっ、待って！！」<br />
「急がないと遅刻するよ。」<br />
「その子も」<br />
そうだ、忘れてはならないことを思い出した。彼女の次の授業は体育である。<br />
「ゴメン、間に合わなかった。」<br />
「は・・・・・・・う」<br />
目の前まで案内すると、そろーっと整列の後ろに並んだ。<br />
そして、次は自分たちの授業の教室の前についたのだが<br />
後ろからのなんと言うのかしらけた気配が伝わってくる。<br />
微かにではあるが、あの先生の声が締め切った扉の向こうから聞こえてくる。<br />
「さあ、私・・・・教え・・・・ろう・・・・来るのだ。」<br />
そのとき、その場の空気が凍りついたのは言うまでもないことである。<br />
「可愛そうに、つかまっちゃたんだね。あの子」<br />
「きっと、２、3日体痛いと思うよ。」<br />
「ほんとだよね、まだ５分も前なのに。」<br />
３人が立ち尽くしていると、忘れかけているであろうことを泉佳が言った。<br />
「私たちも行かなきゃだね。」<br />
「そうだね。」<br />
３人は、技術室の扉を見て硬直した。</p>]]>
    </description>
    <category>小説（連載）</category>
    <link>https://saizuki.blog.shinobi.jp/%E5%B0%8F%E8%AA%AC%EF%BC%88%E9%80%A3%E8%BC%89%EF%BC%89/%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%B01</link>
    <pubDate>Sun, 07 Sep 2008 12:39:47 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>再スタート</title>
    <description>
    <![CDATA[　しばらくぶりに書きかけの小説をｕｐさせて続きを書こうと思います。<br />
本家が復活したらまたいろいろと動くんでしょうが・・・・・・・・・・・・・・・・・<br />
まず、ここまで。<br />
後は起きてからにしようと思います。<br />
(^_^)/~~オヤスミナサイ・・・]]>
    </description>
    <category>未選択</category>
    <link>https://saizuki.blog.shinobi.jp/%E6%9C%AA%E9%81%B8%E6%8A%9E/%E5%86%8D%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%88</link>
    <pubDate>Sat, 06 Sep 2008 19:18:48 GMT</pubDate>
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  </item>

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